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『地獄の軍団』(Destroyer)は、1976年にキッスが発売した、4作目のスタジオ・アルバムである。 アリス・クーパーなどを手がけたボブ・エズリンをプロデューサーに迎え、従来のシンプルなロックンロールから脱皮、多重録音によるギター・オーケストレーション、さらに本物のオーケストラの導入、各種のサウンド・エフェクツなど、それまでのキッスにはなかった音楽性の導入に成功し、ドラマティックで重厚なハードロック・アルバムとなった。エズリンは、今までバンドが経験したことのない様々な戦術を導入し、アルバムを今までのキッスのサウンドとはまったく違うアプローチで仕上げることに成功した。 「デトロイト・ロック・シティ」や「狂気の叫び」、「雷神」、「ベス」など、今なおキッスを代表する曲が多数収録されている。 アメリカで即座に85万枚を売り切り、プラチナ・ディスクを獲得した。全米アルバム・チャート11位を記録。 『ローリング・ストーン誌が選ぶオールタイム・グレイテスト・アルバム500』に於いて、489位にランクイン〔Kiss, 'Destroyer' - 500 Greatest Albums of All Time | Rolling Stone - 2014年8月19日閲覧〕。 == 収録曲 == # デトロイト・ロック・シティ - ''Detroit Rock City'' 作詞/作曲:ポール・スタンレー、ボブ・エズリン #: この後、長きにわたってコンサートのオープニング・ナンバーとして演奏された彼らの代表曲。有名なツイン・リードギターによる中盤のソロ・パートは、メンバーではなくプロデューサーのエズリンによるもの。 # 暗黒の帝王 - ''King Of The Night Time World'' 作詞/作曲:ポール・スタンレー、ボブ・エズリン、キム・フォウリー、マーク・アンソニー # 雷神 - ''God Of Thunder'' 作詞/作曲:ポール・スタンレー #: もともとはポールが自分で歌うために書いた曲だったが、プロデューサーであるボブ・エズリンに「この曲はジーンが歌うべきだ」と言われたためにジーンが歌うことになった。 # 地獄の遺産 - ''Great Expectations'' 作詞/作曲:ジーン・シモンズ、ボブ・エズリン # 燃えたぎる血気 - ''Flaming Youth'' 作詞/作曲:ポール・スタンレー、ジーン・シモンズ、ボブ・エズリン # スウィート・ペイン - ''Sweet Pain'' 作詞/作曲:ジーン・シモンズ # 狂気の叫び - ''Shout It Out Loud'' 作詞/作曲:ジーン・シモンズ、ポール・スタンレー、ボブ・エズリン #: Aメロはポール、Bメロはジーンがヴォーカルをとる、イントロとサビのメロディが有名な曲。 # ベス - ''Beth'' 作詞/作曲:ピーター・クリス、スタン・ペンリッジ、ボブ・エズリン #: ヴォーカルはピーター。最初に書き上げられた時点では“Beck”というタイトルだったが、ジーンが「女の子の名前にすべきだ」と提案したためにこのタイトルとなった。 # ドゥ・ユー・ラヴ・ミー - ''Do You Love Me'' 作詞/作曲:ポール・スタンレー、ボブ・エズリン、キム・フォウリー #: アメリカのバンド、ニルヴァーナがライブで演奏したほか、デフ・レパード加入前のフィル・コリンが在籍したがカヴァーした。 * トラック10に''Rock And Roll Party''(曲ではない。当初は"Rock'n Roll Demon"のタイトルも)が収録されている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「地獄の軍団 (アルバム)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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